11/13日曜日、横浜赤レンガ倉庫にて行われたポルシェのイベント”Exciting Porsche Meeting”(EPM)に行ってきました。その中で、個人的に一番印象に残ったポルシェを紹介したいと思います。

1965年から68年にかけて製造販売されたポルシェ912によるパトカーです。メーカーから神奈川県警察高速道路交通警察隊に寄贈された、正真正銘の本物のパトカーです。神奈川県警以外にも、静岡.愛知.京都の各都道府県に1台ずつ配備されました。
このパトカーは東名高速道路で約6年間活躍し、県警の学校内ロビーで展示された後に民間の解体業者に引き取られスクラップされる予定でしたが、オーナーの方が20年前に業者と何度も交渉し車両を譲り受け、長い歳月をかけて走行できるまでに復元したエピソードもあります。現存するのはこの1台のみです。

前面の様子です。ボンネットには、かつての高速隊専用パトカーの証でもあった、バグガードと呼ばれる透明なアクリル製による虫除け板が付いています。このバグガード、現在はボンネットのアルミ製化や、衝突時に隊員保護の観点から見られなくなった装備品です。また、方向指示器横には補助警光灯が付いています。

リア部の様子です。PORSCHE912のエンブレムの間に神奈川県警察と表記されており、フォントも当時のものを再現しています。ナンバープレート横には、TOA製のスピーカーが付いています。ナンバープレートは、希望ナンバーによる110番に合わせた数字を採用しているのも、オーナー様の遊び心を感じさせます。ただ、イベントの搬入時は県警表記とパトライトを隠しているそうです。

運転席の様子です。今てはパトカーもATが主流ですが、当時はMTが当たり前でした。ハンドル横にはNational製(現Panasonic)のマイクアンプが付いています。

マイクアンプの上には、違反車両の速度計測に使用されたスピードメーターが付いています。こちらも現在はデジタル式になっていますが、当時はアナログ式でした。助手席に座る隊員が、速度を数秒間読み上げ違反を確認後にサイレンを吹鳴させ、違反車両を追いかけて検挙します。

おそらくレプリカなのかもしれませんが、ダッシュボード上には、速度測定カードが置かれていました。ここに、測定時の速度と違反した日時と場所を記載しドライバーに提示していたのでしょう。
以上が、このポルシェ912パトカーの解説です。パトカーが好きな自分にとって、大変貴重な車両を見ることができたので満足でした。









